アリストテレスが自著『自然学』の中で論じた、自然学は現象についてその4種類の原因を検討します。
近くにメンヘラな人がいる人も自分がメンヘラで困っている人も、哲学的にその人、自分を理解することで自己理解や他者理解を深めることができます。
メンヘラを理解する
メンヘラを哲学的に解説
見えない生きづらさ
近くにメンヘラな人がいるが何を考えているのかわかんらないし。なぜ過激な行動や思考になってしまうのか理解できないという人も多いのではないでしょうか。
自分にとっての普通の行動ではない人を、メンヘラと総称する人もいます。
昔から精神的に脆弱な性質を持っている人はいました。病気に言葉がつき、尚且つ学術的な場でのみ使われてきていた言葉、がマスメディアを通じ、言葉が大衆的変化をすることで該当する人が抽出されやすくなったことにより、よく耳にするようになったと考えられます。
メンヘラの意味
精神的に何らかの問題があり、物や人に依存や執着する人
依存→他の物に頼って存在していること
執着→ある物・事に強くひかれ、深く思い込んでどうしても忘れ切れないこと。
メンヘラを哲学的に解説
みなさんアリストテレスはご存じでしょうか?
アリストテレス、古代ギリシアの哲学者
プラトンの弟子であり、ソクラテス、プラトンとともに、しばしば西洋最大の哲学者の一人とされる。知的探求つまり科学的な探求全般を指した当時の哲学を、倫理学、自然科学を始めとした学問として分類し、それらの体系を築いた業績から「万学の祖」とも呼ばれています。アリストテレスは、人間の本性が「知を愛する」ことにあると考えました。ギリシャ語ではこれをフィロソフィアと呼びます。フィロは「愛する」、ソフィアは「知」を意味し、この言葉がヨーロッパの各国の言語で「哲学」を意味する言葉の語源となっています。著作集は宇宙論や心理学なども含まれており多岐にわたり、アリストテレスはこれらをすべてフィロソフィアと呼んでいました。アリストテレスのいう「哲学」とは知的欲求を満たす知的行為そのものと、その行為の結果全体であり、現在の学問のほとんどが彼の「哲学」の範疇に含まれています。
今回はアリストテレスの提唱している、四原因論を使ってメンヘラを徹底解剖していきます。
四原因論
アリストテレスが自著『自然学』の中で論じた、自然学は現象についてその4種類の原因
質料因:存在するものの物質的な原
形相因:そのものが「何であるか」 を規定するもの
作用因:そのものの運動変化の原因
目的因:そのものが存在し、運動変化する目的
メンヘラの四原因論
形相因
そのものが「何であるか」 を規定するもの
- 精神的に弱く、内的及び外的な要因での精神起伏を生じやすい人
- 精神的な不安定さから自分及び他人に精神的または身体的に依存してしまう人
質料因
質料因は簡単に言うと「材質」です
- 毒親に育てられ、正常な発達段階を踏むことができなかった人。
- 生まれつき精神的な特性をもって生まれた人。
- 外的な強い刺激により、後天的な精神的な障害を抱えてしまった人
作用因
メンヘラが生まれる前メンヘラというイデアを作り上げた要因:存在の出発点
- 2chによるメンタルヘルス版
- 毒親、モンスター親
- 強いストレス
目的因
目的因は作用員とは逆で「存在の終着点」
- 精神的に弱い人同士での共依存によるコミュニティができる
- 精神的な優劣を生む
- メンヘラファッションが生まれる
- 興味を惹くため見た目の魅力がある
- 依存、執着することにより、ホストクラブなどで生まれる経済効果がある
世にあるものの原因を解明することこそが、そのものを真実(本質)として扱うために必要な行動であると考え、アリストテレスはこの四原因論を唱えています。
これで少しメンヘラな人の本質をしる、一歩を踏むことができました。
メンヘラな人の中には、精神病を患っており自分でもどうしようもない行動をとってしまい、自己と葛藤している人もいます。
昨今ではLGBTなどのように多種多様な社会になりつつありますが、みんなが生きやすい社会にするには見た目はもちろん、心理的、社会的にも相互理解をする必要があります。
被害者、加害者相互に理解を深めることができるよう他覚的に物事をとらえることができると争いやすれ違いがなくなっていきます。
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