現代では成人発達病に当たるアルファベットの略語が精神医療の枠組みを超えてフランクに日常的に使われるようになりました。
これは、マスメディアが発達したことにも由来しています。
メンタルヘルスに問題を抱えながらいきる世知辛さを身に染みて感じている人もいるのではないでしょうか。
今回は成人発達病で一番知名度の高いADHDをメインに、社会的に見て成人発達病が甘えなのかどうかを説明します。
ADHDって?
ADHDの有病率は報告によって差がありますが、学齢期の小児の3-7%程度と考えられています。ADHDを持つ子どもの脳では、前頭葉や線条体と呼ばれる部位のドーパミンという物質の機能障害が想定され、遺伝的要因も関連していると考えられています。
厚生労働省
類似する成人発達病
ADD(注意欠陥障害)
ADHD(注意欠如・多動性障害)
ASD(自閉スペクトラム症)
LD(学習障害)
SLD(限局性学習症)
社会的にはどう見える?

- 診断をもらって内服治療をしている人も少なくありません。
- 不器用であったり、落ち着いて座っていることができない
- 集中力がなくすぐに関係ないことをしてしまう
誰でもそんなことはあると思うひともいるかもしてません。ですが、成人発達病の当事者からするとその行動をおさえることはどうしようもなく苦痛なことで衝動的にしてしまう人もいます。
成人発達病を患っている人の理解されづらいことが多くて苦痛やもどかしさを感じる人も少なくないです。
成人発達病は病気です!!

成人発達病は立派な病気です。事実なので甘えではありません。
精神的な傾向でも、本人が苦痛感や生きづらさを感じてしまっている事実は変わりません。
病気を抱えながら生きるというのは多様化し始めてる現代でも、まだ難しい問題です。
成人発達病の病名自体は1900年代からありますが、現代ではよく耳にするようになったことには、ITの進化などが関係しています。(こちらの記事を参考にどうぞ)
ただ自己中心的に病気だからしょうがないんです。と一方的にことを解決することは社会生活を送る上ではできません。
あなたの行動で、テストに集中できず点数が伸び悩んでいる、プレゼン資料を忘れることで先方に迷惑が掛かってしまう、など集団行動の上では考えられます。そういう時に、みんながみんな大人な対応ができるわけではありません。あなたの病的な背景を察してくれる人もいれば、我慢ならないと意見してくる人もいると思います。
相互理解だけで解決できる問題はすくないです。
会社や学校など組織の中にいる以上規律を守る必要があり、守ることができないという事実が変わらない以上あなたで解決できることは、ほとんどありません。組織の長に相談することをおすすめします。
また、自分の傾向を理解した上で所属する組織を選ぶというのが、生きやすい方法かもしれません。
ADHDやASDなど成人発達病を患っている人が、甘えと判断してしまう人が少しでも減ってそれぞれが生きやすい世界になるといいですね。

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