中学生や高校生の恋愛でよくある蛙化現象。
すきすき!と猛烈にアプローチするもあっちが急に振り向かれると気持ちが冷めてしまう厄介な恋の病です。
蛙化現象の言葉の意味や、原因も合わせてご説明します。
蛙化現象(カエルカ現象)
意味
片思いの相手から好意を返されると相手に対して嫌悪感を抱いてしまう、両思いになった途端に恋愛感情が冷める、という心理的な傾向
語源
蛙化現象という呼び名は「かえるの王さま」という童話に由来するとされる。
この童話は、わけあって王女が蛙と同衾することになり、王女はこれを激しく嫌悪し拒絶するが、実は蛙の正体はステキな王子様であり、最終的に2人は幸福のうちに結ばれる、といった話です。
「蛙化現象」はこの逆で、ステキな王子様だったはずの彼が蛙になってしまう(ように思えてしまう)という流れを取る。
別名
リスロマンティック
英訳
蛙化現象自体にぴったりとあう言葉はありません。
気持ちの変化を素直に説明するほうが早いです
類義語
Lithromantic→相手に恋愛感情を持つが、その相手から恋愛感情を持ってもらうことを望まないセクシュアリティです。
蛙化現象はなぜおきる?
恋愛経験が少ない
最近では、恋愛を題材にした、漫画やドラマが多く子供のころから親が見ていることから常に見ながら育た、という人も多いのではないでしょうか。
大恋愛の末に結ばれる男女の物語は、いつの時代も多くの人の理想として人気を博しています。
恋愛経験の少ない中学生や高校生、20代前半までは蛙化現象が起きやすいといえます。
ドラマのような理想的な恋愛と現実のギャップに落胆してしまうからです。
理想的な恋愛と現実
恋に恋することから彼の少しでも嫌なところや気になるところが目に入ってしまうことで、気持ちが一気に冷めてしまう。
私の恋人がこうあるべきだ!という強い思い込みからくる行動です。
理想が高く自尊心が低いことから、私にはもっと見合う価値の人がいるはずだ!という気持ちから、最初はいいかなとおもっていてもいざ自分のことを好きになってくれた時に、自分のことを好きになってくれる人と付き合う価値を感じなくなってしまいます。
人はお買い得な人を恋人にしたがる傾向があります。自分が持っている市場価値(見た目や、性格、学歴)に見合うか、それ以上の価値がある人とお付き合いすることを望みます。だからこそ、自分よりも美人な人や高スペックな人と付き合おうとしている人に好いてもらおうと躍起になる人もいます。
コレクター気質
収集癖がある人も陥りやすい蛙化現象。
自分の自尊心が低いことから、あの人とも付き合うことができたし、あの人とも付き合ったと好きになってくれた人が自分の価値を高めると誤認してしまういます。付き合う回数を増やすことが目的になってしまっている人もいます。
また、男性には狩猟本能があり、好きな相手を振り向かせることがゴール。手に入ったと感じると、追いかける価値がなくなる。「釣った魚にはエサはやらない」という男性のパターンもあります。
もしかしたら、ドラマのような理想的な恋愛をすることができる日が来るかもしれません。
ですが、人との別れはお互いの精神をすり減らすことにつながります。経験から培われるものですが、完璧な人間はいません。
人に好いてもらうには自分の魅力をより一層理解し伸ばしていく必要があるので、まずは自己理解を深めることから始めましょう。
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